2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ゴールが見えるまで

ゴールテープを 身体いっぱいで 駆け抜けた時 すでに一歩 踏み出している スタートラインを道はなくとも 踏み出すしかない 二歩目をそして三歩目を次のゴールが見えるまで

彼方

強大な渦が 襲いかかってくる 必死に抗おうと もがくほどに 呑み込まれてゆく熱情の彼方 愛は憎しみに変わる 情熱の彼方 憎しみは愛に変わる夕陽沈めど夜は来ず 朝陽昇れど朝は来ず私の彼方で 烏が鳴いた

春の夜

今いる君は 紛れもなく君で 今いる僕は 紛れもなく僕で昔の君とは違っていて 昔の僕とは違っていてあの頃のように笑えないから 今唄うよ風が冷たい春の夜の 桜舞い散る並木道 背中合わせの心模様 月を眺めて涙落とさん明日も笑えるといいな

太鼓

這い上がれゼロから これ以上落ちる場所がないもう退路はない 行くしかないんだ 一人で この足で吹きっさらしの路上で 太鼓を鳴らせ

ファイティングポーズ

倒されても立ち上がる ノックアウトのゴングは 自分じや鳴らさない その覚悟と勇気が美しいファイティングポーズ 生きている ファイティングポーズ 立ち上がる ファイティングポーズ 生きていく ファイティングポーズ 何度でも

夜桜

夜桜よ 散れ 舞え とどまるな

これまでの紐と これからの紐を ギュッと結び直すバイーン背中を押すように Eを弾いたほどけても また 結びなおす 何度でも

白と黒

真っ黒な心で 真っ白になったもう一度 真っ黒になろう 真っ白な気持ちで白と黒 ひっくり返し ひっくり返され ひっくり返す

ホップステップジャンプ

ホップも ステップも 後ろに飛んだ だから ジャンプも 後ろに飛ぶ考え決めたからにゃ 飛ぶしかないマイナスなんかじゃない それが俺の道なんだホップ ステップ ジャンプ 掴まえるんじゃない 離すんだ

もぐらの唄

空も雲も 照りつける太陽も 邪魔くさく思えた風も大地も 咲き誇る草花も 面倒くさく思えた僕は潜る どこまでも深く 僕は掘る 道を作るためにもぐらにだって 見えるものがある もぐらにだって 見たい景色がある

手のひら

病室で 僕の右手を握り返した力ずっと さよならだと思ってたでもあれは 頑張れよってことだったのかなこの手の平は 紛れもなく私のものだが 私だけのものじゃない

乾杯

ヒナが震えながら 立ち上がったやがて別れのときが来る残ってくれとは 口が裂けても言わないが 巣立ってくれとは 心が裂けても言ってやるだから 家族 だから 乾杯盃はまだ濡れたまま

花と風

華々しく散る花に かえる土はある華々しく散らせる風に かえる空はない

かくれんぼ

もういいかい まあだだよ夕暮れの公園で 僕は独り言のように呟いた探すとも 隠れるとも 違うんだただ 見えるものに蓋をして 見えざるものに手を伸ばすもういいかい まあだだよもういいかい もういいよ

衝動

生まれてきた意味を 問うよりも 死にゆく意味を 問うよりも やることがある それは何かと問うよりも 走り出したい衝動がある そこに意味などない

もう春だというのに

もう春だというのに 着ていく服がないのですもう春だというのに 起きる朝がないのです遠くで息吹を聞きながら 遠くで息吹を聞きながら もう春だというのに 駆け出す靴がないのですもう春だというのに 開ける扉がないのです遠くで息吹を聞きながら 遠くで息吹…

輪廻の花々

無数の小さな蕾が ひらひらと舞う月夜に踊る 輪廻の花々誰の地に 根ざそうとも 美しく咲け

朝日

水面に映る 逆さのわたしに問いかけた どうすりゃいいんだと石を投げた 歪んだ 波を打ち それでも 消えてはくれぬわたしは わたしだと 目覚める時 朝日は昇る

飛び立つ女

女の横顔は どことなく寂しげでそれが定めというには あまりにも美しすぎる輝きで羽をたたんで飛び立った

悲しみも虚しさも 忘れてしまいました こんな雨の降る夜は 多少の疼きはありますが ちゃんとご飯は喉を通ります喜びも悦びも 忘れてしまいました こんな風の吹く夜は 多少の蠢きはありますが ちゃんと睡魔がやってきます汗で黄ばんだ万年床 かび臭い部屋の真…

鈍色のキャンパス

飛びたい空がない こんなにも羽ばたきたのに 空はこんなに広がっているのに走りたい地がない こんなにも駆け抜けたいのに 地はどこまでも広がっているのに描けない空 描けない地 心に 閉じこもったまま 鈍色のキャンパスを 睨む日々

顔上げて

顔上げて どんなに不甲斐ない朝でも 顔上げて どんなに情けない夜でも 顔上げて どんなに行き場がない日々でも時は止まってくれない 時は待ってはくれない顔上げて 帆をあげて 見据えて 歩をいざ出さん

放つ

どれだけ 伝えることができるか それはきっと どれだけ 真摯に向き合えるかだどれだけ 届けることができるか それはきっと どれだけ 情熱を内に秘めるかだ冷静に地を感じ掴み 全体重を後ろにかけ 放つ 放て 放ちまくれ******************…

負けないために

勝負だからこそ 挑むからこそ 倒し合いだからこそ勝者があり 敗者があるだが 誰ひとり 負けていない熱が天を突き破り 真っ白い光に照らされたグランドだからこそ わたしも 勝負し 挑み 倒しにいかなければ負けないために *****************…

おぼろ月

枯渇した泉 ひび割れた地底に腰を下ろし 見上げれば春の夜に 幽閉されたおぼろ月掘れども掘れども 答えはなく 湧き出すことはないされどもされども わたしを照らす おぼろ月の柔らかさ**********************************…

流転

右手にトクトクと小さな鼓動は鳴り止まないがもはや私は息をするだけの血がなかった流転の森で螺旋の夢が蜃気楼のようにいつまでも揺れていた****************************************************

求心の矢

追う探す求める矢の先に対峙するのはいつでも私でありたい****************************************************

蜘蛛

壊れた網の目の巣 蜘蛛は 一本の糸に しがみついて ぶら下がってる 風に吹かれ 今にも落ちそうだだが 違うんだ しがみついて よじ上ってるんだ蘇らせるために 蘇るために****************************************…

わたしが変わらなきゃ なにも変わらないだが わたしが変わっても なにも求めないあなたにわたしと あなたは 一心同体鏡の前で深呼吸さぁいこう ****************************************************

春の風

春の風は 真っ白いテープを運んできます 胸元にそっと舞い降りて ゴールテープとなるのです春の風は 真っ白いテープを運んできます 足元にそっと舞い降りて スタートラインとなるのです*********************************…