2013-01-02 古里 黒い煙が空を覆い 黄色の風が吹き 緑色の雨が降る魔は赤く目を光らせ 矢を私に向け構えている防ぐ術はない 射抜かれた心臓は 激しく鼓動する抗う術はない 毒は体内を巡り 脳を破壊する意識が消えかかる その時 叫ぶ声が聞こえたダイブしろ 心の海へ ダイブしろ意識と無意識の狭間で 体が反応したのか 引きずりこまれたのか目を覚ました時 海の底で 鎮座する古里が 優しく 両手を広げていた 苦いぬくもりに 私は抱かれ眠った